「なぜ指示に従わないといけないのか?」
昔から職場でよく聞く声のひとつに、
「なんでいちいち指示に従わないといけないの?」
という疑問があります。
これを読んでいる人でもそう思ったことのある人はいるのではないでしょうか?
確かに、すべての指示が完璧とは限りません。
時には「自分のやり方の方がいい」と思うこともあるでしょう。
でも、組織の中で働く以上、「指示に従う」という姿勢には大きな意味があります。
大事は意味を理解するということ。
意味を理解しようとする姿勢、です。
大人になればなるほどその意味を理解する為、キチンと指示に従うようになります。
決して妥協しているわけではないのです。
まだこういう勉強が追いついてない方々は是非この機会に理解を深めてみて下さい。
意味が分かっているのと分かってないのでは全く成果が変わってきます。
1. 組織が一つのチームとして機能するため
組織は、一人ひとりが勝手に動いていては成り立ちません。
指示があるということは、全体の方向性や目標があるということ。
そこに対して「足並みを揃える」ことが、チームの成果や信頼感を生む大きなポイントになります。
もし一人ひとりが勝手な判断で行動したらどうなるでしょうか?
たとえば…
- 商品の出し方がバラバラで、お客様に不信感を与えてしまう
- 誰かが在庫を確認したと思っていたら、誰もやっていなかった
- 忙しい時間帯に、誰もフォローに入らず現場が混乱する
- 決められた時間に来ない人がいて皆が不愉快になる
- マニュアルで決められた通りに作らない人がいてその人のせいでお客様から怒られる
というように、誰か一人の勝手な判断や行動が、
チーム全体の成果やお客様の満足度を大きく下げてしまうのです。
指示に従うというのは、「自分を抑える」ことではなく、
「全体を見てチームで動く」ための重要なコミュニケーションでもあります。
それぞれが個人プレーに走るのではなく、
“みんなで勝つ”という意識を持つことが、強い組織をつくる第一歩です。
2. 判断力や経験の差を埋めるため
指示を出す立場の人は、現場の情報だけでなく、会社全体の方針、数値、他部署の状況なども加味して判断しています。
だからこそ、個人の判断よりも「指示」が優先される場面があるのです。
これは「上の命令には逆らえない」という話ではなく、
「自分の判断だけでは見えない視点がある」ということを知るためでもあります。
仕事の現場では、誰もが同じ経験値や知識を持っているわけではありません。
新人や経験の浅いスタッフは、どうしても判断に迷うことが多くなります。
そんなときに「上司やリーダーの指示に従う」という行動が、正しい判断をするための道しるべになります。
たとえば…
-
衛生管理の知識がまだ浅いスタッフが自己流で作業をしてしまうと、クレームや事故につながる可能性がある
-
忙しい時間帯に自分の判断で行動してしまい、逆に現場の流れを乱してしまう
-
売上や人件費など経営面を考慮せずに行動すると、店舗全体にロスが出る
というように、判断力の差や経験不足による行動ミスは、チーム全体に影響を与えることもあります。
だからこそ、リーダーやマネジャーがその場に応じた最善の判断をし、
メンバーはその指示に沿って動くことで、経験の差を補い、現場の質を保つことができるのです。
そして、何より指示に従いながら行動することで、自然とその背景や考え方を学び、
自分の判断力も少しずつ育っていきます。
「まずは指示をしっかり守る」ことが、将来自分が判断する側になるための、大切な学びのプロセスなのです。
指示に従えないというのはこういう部分を理解する力が不足しているということです。
常に自分の足りてないところと向き合う姿勢が自分自身を成長させます。
指示を受けて、「えっ?」と思った時は自分の考えや視野、視点、視座が低い可能性もあるということです。
それを理解できる、考えることができるかどうかが本当の意味での大人か子供かの差です。
3. 指示の背景を理解することで成長につながる
日々の仕事の中で「これやっておいて」「こっちを優先して」など、上司やリーダーから様々な指示が出されます。
その指示に対して「とりあえず言われたからやる」という受け身の姿勢で行動していると、いつまでも自分の力にはなりません。
しかし、指示された内容の背景や意図を考える習慣を持つことで、行動の意味が深まり、大きな成長のきっかけになります。
たとえば…
-
「このタイミングで声掛けして」と言われたら → なぜそのタイミングなのか?お客様の動線や表情を見ている?
-
「この作業を午前中に終わらせて」と言われたら → 午後からは何の準備が必要になるのか?
こうした問いを自分自身に投げかけることで、段取り力や状況判断力が自然と身についていきます。
指示には必ず理由があります。
その理由に目を向け、「なぜこの行動が必要なのか?」を考える力を養うことができれば、
やがて自分自身が指示を出す立場になったとき、周りを導ける存在へと成長できます。
成長する人の共通点は、常に「意味を考える」という姿勢を持っていることです。
仕事を「作業」で終わらせず、「学び」に変えるためにも、指示の背景に目を向ける力を大切にしていきましょう。
大切なのは、ただ言われたからやるのではなく、
「なぜこの指示があるのか?」を考える習慣をつけること。
そうすることで、指示の意味や背景を読み取り、いずれは自分が指示する立場になったときに役立ちます。
ただ受け身ではなく、自分の仕事に主体性が生まれます。
4. 信頼関係の構築につながる
指示をきちんと受け止め、実行してくれる人は、必ず「信頼される人」になります。
信頼される人には、より大きな仕事が回ってきたり、チャンスが増えたりするものです。
逆に、指示を無視する人は、「信用できない」と判断されやすく、結果的に自分の可能性を狭めてしまうことにもなります。
組織やチームで仕事をする上で、最も大切なもののひとつに「信頼関係」があります。
その信頼を築くために、上司やリーダーからの指示にきちんと応えるという姿勢はとても重要です。
どんなに能力が高くても、
「指示を聞いていない」「勝手に自己判断で動く」「言われたことをすぐに忘れる」
このような行動を繰り返していては、上司や仲間からの信頼は得られません。
逆に、
-
指示されたことを正確にやる
-
途中で報告・相談を怠らない
-
わからない時には素直に確認する
こうした基本的な姿勢の積み重ねが、「この人は安心して任せられる」という評価につながります。
信頼関係は、特別なスキルで築くものではなく、日々の小さな行動の積み重ねです。
指示を守ることは、単なる命令への従属ではなく、「信頼を得るためのアクション」だということを、ぜひ意識してみてください。
結果的に信頼されることで、自分の裁量も広がり、やりがいのある仕事を任される機会も増えていきます。
✨まとめ:指示を“従う”ではなく“活かす”へ
「指示に従う」と聞くと、少し受け身な印象がありますが、
大切なのはその指示をどう“活かすか”。
「なぜこの指示なのか?」「自分なりに工夫できることは?」
と一歩踏み込んで考えることで、自分自身の成長にもつながります。
組織の中で動くからこそ、チームワークや信頼を大切にしながら、
自分の考えや提案も育てていけるような働き方を目指しましょう!
最も成長が早い人は指示されたらまずはやり始めて、その中で疑問に感じたことなどを相談してくる人です。こういう人は行動が早い上に自分で考えるので成長がかなり早いですよね。
逆にやる前にああだこうだと言ってきたり、陰で文句を言って結局やらない人は何をするにしてもそうですよね・・。
どっちが理念に沿っているのか、を考えて常に行動することでいつからでも成果の出せる人財になりますね!
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