【桜梅桃梨】“比べない生き方”が人生を豊かにする理由
はじめに|桜梅桃梨とは?
「桜梅桃梨(おうばいとうり)」
この言葉、聞いたことはありますか?
私は東京に出てきて3年目位のタイミングで聞きました。
まだ20代前半のピチピチしていた頃でしたがこの言葉はお子ちゃまの私にも見事にぶっ刺さりました。
4月になり田舎から出てくる方や大人になろうとする方、たくさんいるタイミングはいつも思い出します。
「桜梅桃梨(おうばいとうり)」
それぞれは、春に咲く桜・梅・桃・梨という樹木の名前ですが、
実はこの四文字には、深い人生の教えが込められています。
桜は桜らしく
梅は梅らしく
桃は桃らしく
梨は梨らしく
どの花も、決して他と比べたり、真似をしたりせず、自分の花を咲かせる。
そんな生き方を、私たち人間にも重ねて考えられるのが「桜梅桃梨」の教えです。
当時は貧乏真っ只中で、家賃2万円以下、風呂もトイレもエアコンもガスもない家に住んでいた私は大好きな彼女にまともな誕生日プレゼントをあげることもできず、毎日スーパーの割引を見に行くのが楽しみという人生でした。
同年代の人たちは合コンに行ったり、車でデートしたり、ディズニー行ったり、オシャレしたり・・・羨ましい妬ましい悔しいという思いで自己卑下の日々でした。
そんな時に出会った言葉がこの「桜梅桃梨(おうばいとうり)」です。
人と比べることで、苦しくなる
自分は今咲く時じゃないだけだ
と気づくきっかけになりました。
現代はインターネットの普及により、昔よりも他人と比べてしまい、自己卑下に陥りやすい時代だと思います。
どうしても隣の芝生がやけに青く見えたりします。
ここで桜梅桃梨に基づいて考えると
桜は「なぜ私は梅のように早く咲けないんだ」と悩まない。
桃が「どうして梨のような実がならないのか」と嘆かない。
どの木も栄養を蓄えて精一杯咲こうという想いのみです。
どの木にも、その木だけの咲き時があり、味があり、美しさがあります。
自分らしさを咲かせるということ
それだけで十分であること
「桜梅桃梨」の教えは、こう語っています。
すべての命は唯一無二であり、それぞれがそれぞれの花を咲かせればいい。
つまり、人は人、自分は自分。
大切なのは、比べることではなく、自分にできることを見つけて、咲かせること。
✔ 接客が得意なら、笑顔と丁寧さでお客様を元気にできる
✔ 整理整頓が得意なら、職場の環境改善に貢献できる
✔ 人の話を聴くのが得意なら、チームの潤滑油になれる
どんな仕事も、どんな役割も、自分らしさを発揮すれば、価値あるものに変わります。
まとめ|咲く時期も、咲き方も、人それぞれ
桜は3月に満開になり、梅は2月に香る。
桃は3月末に可憐に咲き、梨は4月にひっそりと咲く。
咲くタイミングも、咲き方も違うけれど、どれも「正しい」。
「桜梅桃梨」は、私たちに比べることではなく、自分のタイミングと個性を大切にすることの重要性を教えてくれます。
人と比べて落ち込む必要はありません。
あなたには、あなたにしか咲かせられない花がある。
自己卑下することなく、自分を憂うことなく、自分を信じて、自分に栄養を与える。
私自身はそれを意識してから人生は変わりました。
まだ自分自身の花が何色でどんな花かは分かりません。
もしかしたらパックンフラワーかもしれません。
たんぽぽかもしれません。
という思考でいいと思います。(パックンフラワーだったら嫌だな)
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