成果を出すための「仕事上達」3ステップ
当社の仕事では、スピード、正確さ、接客力など、さまざまなスキルが求められます。
現在、当社では新規事業のスタートの関係で子供の成長という視点も勉強し始めております。
子供の成長速度は速いと言われておりますが、それはなぜなのか、を紐解いていくと実は子供に関わらず誰でも同じであることに気づきます。
特に当社のように“体験の積み重ね”がモノを言う業界では、シンプルだけど本質的な行動が成長を決めます。
私自身も小学校5年生の時にスポーツテストというのが始まり、当時はベンジョンソン、カールルイスの二人が100m走の世界一を競い合う、というのが注目されており、スポーツテストでも最も注目される競技は50m走でした。
ここで何とか目立ちたいと思ったキッズくぼこうじは帰宅後、家の周りを走りまくって無事に学年で一番の記録を打ち立てました。
まさに集中して走りまくるという”体験の積み重ね”です。
想定外だったのは目立つがあまり、敵が増えてストレスが増えたのと翌年は注目されるというストレスを抱えることになり子供ながらにダブルストレスになったのを今でも覚えております。
どうでもいい話は置いておいて、自分の力を着実に伸ばすには、シンプルで効果的な3つのステップを意識することが重要であることは間違いありません。
以下に、当社の現場でも活かせる「仕事の上達法」を共有いたします。
1. 興味を持ち、目標を定めること
たとえば、ホールスタッフが「もっとお客様に喜ばれたい」と思う気持ちや、キッチンスタッフが「自分の料理を褒めてもらいたい」と感じる心が、成長の出発点になります。
仕事に興味が湧けば、その延長線上に「どうなりたいか」という目標が生まれ、行動が前向きになります。
【やらされ感】を【やりたい】に変える工夫
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「この仕事が誰の役に立っているか?」を共有する
例:お客様の笑顔が直接見えるポジションの魅力、スタッフ同士が助け合うチームワークの達成感など。 -
個人目標を立ててもらう
例:「1日5組のお客様にありがとうと言ってもらう」「盛り付けを10秒短縮する」など、スタッフ自身の言葉で設定。 -
得意分野とつなげて任せてみる
例:元気な挨拶が得意なスタッフに先陣を切って接客してもらうことで、自信とやりがいを感じてもらう。
2. 繰り返し行うこと
飲食業では「マニュアルを覚える」「オペレーションを正確に行う」「料理を安定して提供する」など、反復によって精度が上がる作業が多く存在します。
1回教えただけでは身につかず、実際の現場で繰り返すことが何よりの訓練になります。
【反復】を現場で定着させるポイント
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朝礼や終礼で反復練習の意識づけ
例:接客用語、挨拶、商品説明などは繰り返し声に出す。 -
1日の振り返りシートを活用する
例:「今日できたこと・できなかったこと」を書き出し、改善点を次回に活かす。 -
チェックリストを導入し、改善サイクルを作る
例:盛り付けミス、配膳順、発注などを毎週チェックし、成長の“見える化”をする。
3. 諦めずにやり抜くこと
忙しい飲食の現場では、うまくいかない日もあります。
ミスをしたり、クレームを受けたり、体力的にきつい日もあります。
でも、そこで「続ける力」を育てられるかどうかが、長期的な成長を分けます。
【やり抜く力】を育てる職場づくり
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「できない日があってもいい」と伝える
例:落ち込む新人に「昨日より1%でも前に進めたらOK」と声をかける。 -
成功体験を小さく積み重ねる
例:「初めてクレーム対応を一人でやりきれた」「ピークタイムを乗り越えられた」などを称賛。 -
店長・先輩がしっかり見ていることを伝える
「がんばりを見ているよ」と言われるだけで、粘り強く続ける意欲が高まります。
まとめ:上達は「才能」よりも「習慣」で決まる
仕事が上達するために必要なのは、特別な才能やセンスではありません。
日々の業務に対して「興味を持ち、自分なりの目標を持つこと」
そのうえで、「繰り返し実践し、少しずつ改善を加えること」
そして何より、「途中で諦めずに、粘り強くやり抜くこと」
この3つの基本がそろえば、どんな人でも確実に成長していけます。
飲食業の現場では、1日1日の積み重ねが力になります。
忙しい毎日の中でも、この3ステップを意識し続けることで、スタッフ一人ひとりの成長がチーム全体の力となり、お客様の満足や店舗の成果へとつながっていきます。
「できるようになった」という実感こそが、人のやる気と可能性を広げる最大の原動力です。
今日の行動が、明日の自信になる。そんな現場づくりを、共に目指していきましょう。