人に甘えるな、は本当に正しいのか?|支え合いの本質を考える
子どもの頃から
「人に甘えるてはいけない」
「迷惑をかけてはいけない」
そう言われて育った方も多いのではないでしょうか。
私自身も本当によく言われました。
確かに、自立心や責任感を育むには大切な教えです。
でも社会に出て、組織で働く中でその本当に意味について段々と分かるようになってきました。
時に人に甘えたり、頼ったり、迷惑を掛けたり、これは誰にでもあります。
そして「一人じゃ、何もできない」と感じることも年々増えます。
果たして「人に甘えるな」は、常に正しいのでしょうか?
今回は、少し視点を変えて「甘える」と「頼る」の違い、そして「支え合い」の本質について考えてみたいと思います。
当社の理念や行動指針とも深く繋がる内容です。
もし今、人に甘えることができない、もしくは人に甘えてばかりという方は必ず読んで理解して下さい。
「甘えるな」の本質は“依存するな”
まず大前提として、
「何でもかんでも他人に任せてしまう」
「責任を持たない」
という意味での“甘え”は、確かにNGです。
そうした態度は信頼を失い、成長を止めてしまいます。
周りの人の時間もどんどん奪ってしまい、段々と自分の周りから人がいなくなっていきます。
若いうちはいいですが年齢を重ねていくとそのことはかなり自分自身に重くのしかかります。
ですが、「誰かに助けを求めること」=「悪いこと」ではありません。
むしろ、
✅ 周囲に相談できる力
✅ 自分の限界を認められる勇気
✅ チームで成果を出そうとする姿勢
は、組織にとって欠かせないスキルです。
つまり、「人に甘えるな」とは
「無責任な依存をするな」
という意味に置き換えて捉えるのが、本質に近いのではないでしょうか。
もっと分かりやすく言うと
「甘えるのであればその分、返す覚悟を持て」
ということだと思います。
その覚悟を持ってない人を無責任な人というのだと思います。
つまり人に何かをしてもらったとき、私たちがすべきことはただ一つ。
感謝と、返す意識を持つこと。
助けてもらったら、次は自分が誰かを助ける。
支えてもらったら、支え返す。
この循環があるからこそ、信頼が生まれ、チームは機能します。
だからこそ、甘えることを恐れるよりも
「返す覚悟を持て」
という考え方が正解だと思います。
甘えられる人こそ、信頼される
実は、人から「甘えてもらえる」人こそ、信頼されている証でもあります。
なぜなら、人は信頼できる相手にしか、本音を見せないから。
つまり、あなたが甘えるという行為は、相手を信じているというメッセージでもある。
そしてその信頼は、やがて相手の支えとなるのです。
まとめ|自立とは、誰かに頼れる強さを持つこと
「人に甘えるな」という言葉の裏にあるのは、
「自分の行動に責任を持ちなさい」
「誰かを頼るなら、ちゃんと返しなさい」
というメッセージだと思います。
だからこそ私たちは、
❌ 無責任な甘えは避け
⭕ 信頼と感謝を前提に、支え合う
そんな関係性を築いていくことが、本当に強いチーム・組織をつくる第一歩になるはずです。
改めて今の自分はどうなのかを見直す機会にしてみて下さい。
我々は常にGive&take=与えてから与えられる。
その考えを元に不器用でもいいので正しく生きていきましょう。
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